ゲイが会ったその日に付き合った人と、その後1回も会わずに自然消滅した話し
美男美女のみなさんこんばんは!!
今日は、そういやよくわからない彼氏が居たな~っていう話です(笑)
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約2年間付き合った1人目の彼氏と別れたあと、青年は週末になるとアプリで男を漁る日々を過ごしていた。
自分から別れを切り出したんだし、次はいい彼氏を見つけるぞ!!青年はそう意気込んでいた。
しかし、人との出会いは一筋縄ではいかないもの。
まず、アプリで返事が帰ってこない。
会話がはじまっても途中で途切れることが多いの何の。
スマホとにらめっこしながらストレスがたまる日々。
やっとの思いで会えたとしても出会いの試練はまだ続く。
どんな話題を振っても全然会話が弾まず、あげくのはてに楽しくないなら帰ってもいいですよと言ってくるゲイ
アプリの写真に比べて10kg以上太っていたゲイ
アプリの写真が奇跡の1枚すぎて、最後までホントに同一人物か分からなかっためっっっちゃタバコ臭かったゲイ
駅直結のタワーマンションの一室に居候している謎のゲイ
会えど会えど良い人に巡り会わず、青年はいつしか相手の欠点ばかり探してしまうように。
「もうだめだ!!!!!!アプリで出会おうと思っていた俺が間違っていたのか!!!!!!!」
すっかり心を折られて出会いに対する考えも擦れてしまった青年。しかし、他に出会える手段もなくアプリの深みにずぶずぶはまる。
「よし、週末だ。今日もアプリで会える人を探すぞ。」
死んだような目でアプリを眺める青年。
「うちにのみに来ませんか」
ふと、ひとつのハウリングが目に留まる。
会いたがっているから断られなさそうだし見た目もなかなか自分のタイプ。
「よし、今日はこの人にかけよう。」
なりふり構っていられない青年は、すぐさまハウリングの主にメッセージを送った。
「こんばんは!!よければお邪魔してもいいですか?」
「いま、家で友達と飲んでるんですよ。それでも良ければどうぞ。」
「全然いいですよ~そしたら今からいきますね!!」
アプリでの出会いを通して鍛えられたフットワークを生かし1時間かけてハウリングの主の家にたどり着いた青年。
「やっぱりいくら会っても、最初は緊張するな...」
インターフォンを押す青年。
「こんばんは。待ってましたよ。」
出迎えてくれた家主は、アプリの写真と全く一緒ぱっちりとした目の好青年。
彼の顔をみた瞬間、アプリの出会いで乾ききっていた青年の心が瞬時に潤いを取り戻した。
「定期的に友達が家に集まるんだけど、今日は集まりが悪かったからアプリで飲める人を募集してみたんだ。さあ、入って。」
部屋の奥に案内されると、金髪で大柄な男性が1人座っていた。
どうやら彼はこの集まりの常連のようだ。
青年が加わり3名となった集まりは思いのほか盛り上がった。
ただ、青年はもっぱら家主に夢中で、巨人ファンなこと、料理が得意なこと、お酒はそこまで強くはないが酒の席は好きなことといった彼にまつわる情報を一つ一つ食い気味に聞いていた。
そして夜は更け
「俺明日仕事なんでそろそろ帰りますわ。」
金髪の彼がそう言った。
気づけば日付が変わりそうな頃合い。楽しくてあっという間に時間が過ぎていた。
青年も帰ろうかと思っていたところ
「青年君はうちに泊まっていけばどう?」
まさかの家主から思わぬ提案。
急なチャンス到来に青年はすぐさま
「まだ終電はギリギリあるんですけど、そしたら泊まってもいいですか。」
と家主の誘いを受けたのである。
金髪が帰った後、青年の頭にちらつくのは、夜のお誘いがあるのかどうか。
この世には、「男同士、密室7日間、何も起きないはずがなく」という言葉があるように、ゲイ同士で2人きり部屋にいれば事が起こるのが世の理なのである。
そして、青年と家主の間でもそれは例外なく訪れた。
他愛の無い会話の後に訪れる急な沈黙。
「布団いきます?」
家主の誘いに青年は頷き2人で寝室へと向かった。
家主は、抱き合っていれば満足とのことだったの2人布団の中で体を重ね合った。
「とても心地がよい。これが俺の求めていた温もり・・・。」
そして、青年は完全に雰囲気に酔い決心した。家主に告白してしまおうと。
勢いに任せて青年は言った。
「自分と付き合ってみませんか?」
家主は少し考えたあとこう言った。
「いいよ。付き合って。」
こうして、青年はめでたく彼氏ができたのである。
夜を明かし、家主の家を後にする青年。
「なんだか勢い任せなところはあったけど、彼氏ができた。
これからいろいろとお互いのことを知れたらいいな。」
青年の心は希望に満ち溢れていた。
彼とはLINEで毎日連絡を取り合っていたものの、お互い休みが会わずその日以来なかなか会うことができなかった。
それでも、青年は毎日のLINEのやり取り通じ彼の温厚な人柄に惹かれ、さらに好きになっていった。
付き合いはじめて1ヶ月。ようやく彼との休みが合ったので会うことが決まった。
青年は会えることが単純に楽しみで待ち遠しくて仕方がなかった。
会う前日に髪を切りに行って、少し高めの洋服も買って準備万端。
前日の夜は楽しみでなかなか寝付けなかった。
そして迎えた初デート当日。
目を覚まして携帯を見ると
「ごめん、やっぱきょうむり。」
彼からメッセージが送られていた。
青年はひどく落ち込んだ。しかし、ここで会いたいと言えば彼に重い人だと思われてしまう。
青年は会いたい気持ちを圧し殺して
「そっか、そしたらまた別の日だね。」
とメッセージを送った。
「うん。なんかごめんね。」
会えない理由も聞けず、青年はその日ただただ落ち込むばかりであった。
そしてその日を境に彼氏のメッセージの態度が急変した。
「今日俺すごいイライラしてる。」
「なんか元気がでない。」
「ごめん、今日はLINEする気分じゃない。」
彼はひどく疲れたり苛立つようになっていた。彼氏の職業を知らない青年は、
「大変そうだね、ちゃんと休むんだよ。」
と誰でも言えそうな言葉で彼の身を案じることしかできなかった。
また、そのような言葉を聞かされる度に青年の心もだんだんと暗い気持ちになっていった。
さらに1ヶ月経ったころ、青年は決意した。
このままでは彼がかわいそうだ。やはり彼の力になりたい。ちゃんと彼の悩みを聞こうと。
「彼氏なんだからなにか悩んでることあれば相談にのるよ。」
おそるおそる彼にメッセージを送る。
数時間後、
「お前には関係ないんだよ!」
青年の気持ちは彼には届かなかった。
青年はひどく傷ついた。まだ1回しか会っていないとはいえ、好きだった人間に信用されていないかったことがとても悲しかった。
青年はそのメッセージに返信することができなかった。
メッセージのやりとりが途絶えてから数日後、彼氏から急にメッセージが送られてきた。
「俺いますごい病んでる。」
「実はさ、5年前にそのとき付き合ってた彼氏が死んじゃってさ…。」
「は?」
思わず青年は声を漏らした。
この人はなんて身勝手な人なんだろう。
相談乗るって言ったとき言えよ。
そもそも、元カレの話しされてもこっちが困るわ。
てか、本当に死んじゃった彼氏が居るのかお前。
そして青年は、彼氏でなくなったその人のLINEをブロックした。
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というわけで、よくわからない彼氏が居た話でした。
ゲイ界隈だとよくある話なんでしょうかね?
相手のことをよく知ってから付き合った方がいいんでしょうけど、アプリで会うといいなと思った人でも1回会ったきりで会わなくなる人も多いですよね~。かといってアプリ以外で会える集まりとかあんまり無いような気がするし・・・うーんとっても難しい!
とりあえず相手に対して誠実でありたいものですね!
というわけで、今日のまとめ!
人生いろいろあるよね!
悪いときもあればいいときもきっとあるさ!
(雑なまとめでごめんなさい!)
以上!!